ササヤキ彷徨の神殿

自然界の掟?

Rule of Nature?
2004.03.13,2004.07.02
断崖絶壁に、一輪の花…
僕は、「自然界の掟」なんて言葉が、嫌いです。

ネイチャーもののテレビ番組などではよく、「弱肉強食の掟」なんて言葉が使われます。

僕は、そんな言葉を聞くと、「誰が決めたんだ、そんなもの」と思ってしまいます。

また、「掟」という言葉には、「そうなっているのが当たり前」という響きもあります。

そうなっているのが当たり前 — 草食動物は肉食動物に食べられて当たり前 — 誰かがそういう風に仕組んで、生物はただ、その誰かが作ったルールに則って活動しているだけ…そんな風に考えてしまったら、個々の生命という存在は、あまりにも虚しくなってしまいます。

だから僕は、自然界における全ての物事は、ただ結果として生じたもの個々の生命が、それぞれのを全うし、ただその結果として生じたもの — そう思いたいのです。

以前は、僕はこのことを、「自然界においては、全ては結果であり、結果が全てである」という言い回しで表現していました。

この言い回し、自分では簡潔で気に入っていたのですが、よくその意味を誤解されます。

特に、新しい考え方をなかなか受け入れられない頭の固い人や、思い込みの激しい人は、「結果が全て」というフレーズに引っ張られて、どんなに意味を説明しても、その意味を一生理解することはありません。

誤解されてばかりで、悲しくなってしまったので、この言い回しは捨てました。

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