ササヤキ彷徨の神殿

弱肉強食?

The Stronger Really Always Eats the Weaker?
2007.03.14
鶏を食べる、ミネラル不足の牛。
「弱肉強食」なんて言葉は捨てましょう

この言葉はあまりにも単純すぎて、自然界の本質を見失わせます。

肉食動物は、本当に強いのでしょうか?

例えば、草食動物のサイと肉食動物のライオン。普通に戦えば、巨大な体と鎧のような厚い皮膚を持つサイの方が強いでしょう。

ゾウとライオンだって、普通はゾウの方が強いでしょう(時に、ライオンが集団でゾウを襲うこともあるようですが、通常は、ライオンはゾウに手出ししません)。

一般には弱そうに思われているかもしれないシマウマだって、肉食動物を蹴り上げて撃退することもあります。

極端な例を挙げれば、草食動物のと肉食動物のカマキリ。どちらが強いかは、比べるまでもありません。

そんな感じで、狩りの成功率は一般にあまり高くはないので、肉食動物はあまり数が増えません。数が少なければ、絶滅しやすくもなります。

それでも、肉食動物草食動物より強いと言えるのでしょうか?

「肉食」というのは、別に「強いから肉を食べる」ということではなく、ただ「肉を食べる」から、肉を食べなければ生きていけないから「肉食」というだけのことなのです。

いくらサイが強くても、他の動物を襲って肉を食べれば、たぶんお腹を壊してしまうでしょう。強いから肉を食べる、ということではありません。

「肉を食べるのがエライ」というのは、ただの思い込みです。

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