ここでは基本的に、対コンピュータでの戦術のみ取り上げます。
対人戦はしたことがないので、分かりません。
沼は、どんなに強力な民も一瞬で消し去ってしまう、非常に強力な奇跡です。
なので、なるべく強力な敵、つまり力を蓄えた敵のリーダーを狙って仕掛けると、非常に大きな成果をあげることができます。
また、敵のリーダーがナイトになったところで仕掛けて成功すると、相手に大きなマナの損失を与えることができます。
なお、沼はランダムに発生し、また当然相手もすぐさま整地して沼を埋めてくるので、必ず落とせるというわけではありません。
とは言え、決まれば非常に大きいので、ひたすら沼を仕掛けることで勝てる面も多くあります。
敵が沼を使える面の場合、敵はこちらのリーダーを狙ってきます。
リーダーがいれば必ず狙われる、と言えるし、逆にリーダーがいなければ沼を仕掛けられることもない、とも言えます。
敵の沼への対抗手段としては、次のようなものがあります。
別に、リーダーがいなければ勝てないわけではないので、リーダーを作らずひたすら人口を増やして勝つ、という手があります。
基本的にはリーダーを作らず領土拡大に専念、時々思い立ったらナイトを作る、という方法です。
沼は、平地にしか生じません。これを利用して、シンボルの周りをわざと凸凹あるいは山にして、そこに集合させ、ナイトを作ります。
敵はナイトには沼を仕掛けては来ないので、ナイトを作ったらまた集合をやめて、領土拡大を行います。
火山は、海に沈めないと消せない岩と高い山が生じるので、非常にやっかいです。
これを仕掛けられた時の対処方法は…基本は「無視」です。
なぜなら、火山を崩すより平地を広げる方が速いからです。
洪水は、ワールド全体の高さを1下げる奇跡です。
普通に使って、人間とコンピュータどちらが不利かと言えば、リカバリーに時間のかかる人間の方が不利です。
洪水への最も有効な対策は、1段高い平地を開拓することです。これによって、洪水を起こされてもほとんどダメージを受けずに済みます。
しかし、相手に地震仕掛けられれば、1段高い平地を維持するのは困難なので、洪水を使うべき面は、「相手が地震を使えない面」ということになります。
例えば、271面等がこれに相当します。
ハルマゲドンは、最後に決着をつけるための奇跡です。
多くのマナが必要になるので、普通は、相当優勢になってからでないと使えません。しかし、例外もあります。
例えば267面は、ランドスケープが溶岩で、非常に早く敵がハルマゲドンを仕掛けてきます。また、人口の初期設定が1:6なので、普通にやってると、ハルマゲドンであっさり負けてしまいます。
これに対抗するには、「タイミングを見計らって、相手の通り道に沼を仕掛ける」という手を使います。
一度ハルマゲドンが発動すれば、土地の造成などの操作はできなくなって、敵に沼を埋められることもないためです。
この手は、自分からハルマゲドンを仕掛ける時にも使えます。
総人口が多ければ必ず勝つ…とは限りません。ハルマゲドンを起こすと、勢力が最終的に一人の民に集約されるのですが、一人の民の勢力には上限があります。大体、人口ゲージの半分強ぐらいが上限のようです。
そのため、双方が十分大きな勢力の状態でハルマゲドンを起こすと、たとえ最初は自分の方が人口ゲージが上回っていても、最終的に同じ勢力になってしまい、勝つか負けるかは時の運…になってしまいます。
1990年、ポピュラスの開発チームのリーダーであるピーター・モリニュー氏が来日しました。
「対戦では負けたことがない」と言っていた氏でしたが、全然勝てなかったそうです。
で、その時日本人が使った戦術が、「手作りの山」。
土地の造成コマンドで相手の領地を破壊する、という省エネ(省マナ)な戦法です。
作者が想定していなかったこの戦術は、対人戦で有効であるものの、「邪道」感は否めません。
というわけで、続編の「ポピュラス2」では、相手の領地の造成が禁止されました。