ポピュラスゲーム研究彷徨の神殿
第1部 分析

3. 戦術

2004.12.14
  1. はじめに
    1. 狙いどころ
    2. 敵の沼
  2. 火山と岩
  3. 洪水
  4. ハルマゲドン
    1. ハルマゲドンと沼
    2. 総人口とハルマゲドン
  5. 相手領地への造成

3.1. はじめに

ここでは基本的に、対コンピュータでの戦術のみ取り上げます。

対人戦はしたことがないので、分かりません。

3.2. 沼

3.2.1. 狙いどころ

は、どんなに強力な民も一瞬で消し去ってしまう、非常に強力な奇跡です。

なので、なるべく強力な敵、つまり力を蓄えた敵のリーダーを狙って仕掛けると、非常に大きな成果をあげることができます。

また、敵のリーダーがナイトになったところで仕掛けて成功すると、相手に大きなマナの損失を与えることができます。

なお、沼はランダムに発生し、また当然相手もすぐさま整地して沼を埋めてくるので、必ず落とせるというわけではありません。

とは言え、決まれば非常に大きいので、ひたすら沼を仕掛けることで勝てる面も多くあります。

3.2.2. 敵の沼

敵が沼を使える面の場合、敵はこちらのリーダーを狙ってきます。

リーダーがいれば必ず狙われる、と言えるし、逆にリーダーがいなければ沼を仕掛けられることもない、とも言えます。

敵の沼への対抗手段としては、次のようなものがあります。

リーダーを作らない

別に、リーダーがいなければ勝てないわけではないので、リーダーを作らずひたすら人口を増やして勝つ、という手があります。

平地以外のところに集合・ナイト

基本的にはリーダーを作らず領土拡大に専念、時々思い立ったらナイトを作る、という方法です。

沼は、平地にしか生じません。これを利用して、シンボルの周りをわざと凸凹あるいは山にして、そこに集合させ、ナイトを作ります。

敵はナイトには沼を仕掛けては来ないので、ナイトを作ったらまた集合をやめて、領土拡大を行います。

3.3. 火山と岩

火山は、海に沈めないと消せないと高いが生じるので、非常にやっかいです。

これを仕掛けられた時の対処方法は…基本は「無視」です。

なぜなら、火山を崩すより平地を広げる方が速いからです。

3.4. 洪水

洪水は、ワールド全体の高さを1下げる奇跡です。

普通に使って、人間とコンピュータどちらが不利かと言えば、リカバリーに時間のかかる人間の方が不利です。

洪水への最も有効な対策は、1段高い平地を開拓することです。これによって、洪水を起こされてもほとんどダメージを受けずに済みます。

しかし、相手に地震仕掛けられれば、1段高い平地を維持するのは困難なので、洪水を使うべき面は、「相手が地震を使えない面」ということになります。

例えば、271面等がこれに相当します。

3.5. ハルマゲドン

3.5.1. ハルマゲドンと沼

ハルマゲドンは、最後に決着をつけるための奇跡です。

多くのマナが必要になるので、普通は、相当優勢になってからでないと使えません。しかし、例外もあります。

例えば267面は、ランドスケープが溶岩で、非常に早く敵がハルマゲドンを仕掛けてきます。また、人口の初期設定が1:6なので、普通にやってると、ハルマゲドンであっさり負けてしまいます。

これに対抗するには、「タイミングを見計らって、相手の通り道にを仕掛ける」という手を使います。

一度ハルマゲドンが発動すれば、土地の造成などの操作はできなくなって、敵に沼を埋められることもないためです。

この手は、自分からハルマゲドンを仕掛ける時にも使えます。

3.5.2. 総人口とハルマゲドン

総人口が多ければ必ず勝つ…とは限りません。ハルマゲドンを起こすと、勢力が最終的に一人の民に集約されるのですが、一人の民の勢力には上限があります。大体、人口ゲージの半分強ぐらいが上限のようです。

そのため、双方が十分大きな勢力の状態でハルマゲドンを起こすと、たとえ最初は自分の方が人口ゲージが上回っていても、最終的に同じ勢力になってしまい、勝つか負けるかは時の運…になってしまいます。

3.6. 相手領地への造成

1990年、ポピュラスの開発チームのリーダーであるピーター・モリニュー氏が来日しました。

「対戦では負けたことがない」と言っていた氏でしたが、全然勝てなかったそうです。

で、その時日本人が使った戦術が、「手作りの山」。

土地の造成コマンドで相手の領地を破壊する、という省エネ(省マナ)な戦法です。

作者が想定していなかったこの戦術は、対人戦で有効であるものの、「邪道」感は否めません。

というわけで、続編の「ポピュラス2」では、相手の領地の造成が禁止されました。

inserted by FC2 system